審査基準は大丈夫?来店不要の即日融資が可能な理由

ここ数年、消費者金融を中心に、来店不要の即日融資を謳う金融業者が増えつづけています。

その多くはウェブサイトや街角のATMからの申込を可能にしており、その手軽さから「銀行よりも借りやすい」という消費者のニーズを汲み取って業界全体としても急成長を遂げています。

確かに、わざわざ店頭まで足を運ぶことなくお金を借りられるのは消費者としても非常に便利で手軽ですが、その反面、即日融資には一定のリスクと危険性があり、うかつに利用すると多重債務に陥る可能性をはらんでいます。

来店不要のキャッシングといっても、もちろん、融資にあたっての審査がまったくないわけではありません。

消費者金融も金融機関である以上、融資を行う際には申請者の年収および職種、家族構成などから返済能力を判断する必要がありますが、ただ、銀行と比較して審査基準が若干甘い、ということは言えるかもしれません。

融資における金利は原則として、需要と供給の関係において決定されます。これは、外国為替や仮想通貨における多国間取引などになぞらえるとわかりやすいかもしれません。

日本国内では金融機関ごとに一定の金利が設定されますが、外国為替では国ごとに金利が定められます。

一般に、先進国の国債の金利が低く、発展途上国の金利が高くなっているのは国内の経済情勢や通貨価値の強さなど、さまざまな経済リスクを考慮に入れたうえでの措置であり、トータルでのバランスをととのえるためのシステムなのです。

キャッシングの場合の金利は、国債や為替取引とは逆のベクトルで作用します。

銀行などの融資が低金利なのは厳格な審査基準とトレードオフになっているためであり、消費者金融の金利は「それでも手軽にお金を借りられたほうがいい!」と考えるユーザーが多数派であるからこそ高い水準に保たれているのです。

お店に行かなくてもお金を借りられる、というメリットばかりに着目し、最高で20%近くにもなる高金利のリスクを忘れていると、ほぼ確実に返済プランに誤算が生じ、最悪の場合は利息分さえも満足に返済できなくなります。

事実、多重債務者のほとんどは消費者金融のユーザーであり、はじめは数万円単位のキャッシングを繰り返していたのがそのうちに借入額が大きくなり、結果として多重債務から抜け出せなくなる、という悲劇的なケースも決してめずらしくありません。

貸金業法による規制はもうけられているものの、たとえ少額であっても返済が滞れば金融機関のブラックリスト入りとなり、半永久的にクレジットカードがつくれなくなるなどのデメリットがありますので、その日のうちに借りられる、というキャッチコピーに安易に惹かれないようにしましょう。